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学食で重い一言 自身を省みた

以下は2020年8月21日の朝日新聞朝刊への投稿欄にありました。清水出身者の投稿です。ここに引用されている寮歌の一節は、ググると北大・恵迪寮の寮歌です。こんなことがすぐわかる便利な世の中です。ということは清水東高OBの可能性が高い。61歳ということは29回生か30回生。 研究開発業で 茨城県ならつくば研究都市にお住まいか。名簿で調べてみましたが、お名前の掲載はありませんでした。がっかり。投稿用のお名前かも。南高OBかも。

大志があれば、使命感があれば、世の中を良くする能力も力も、まだあると思う。

学食で重い一言 自身を省みた

研究開発業 望月 明 (茨城県 61)

 今から約40年前の大学生の頃、夏休みに配管工のアルバイトをした。現場は大学生協の改修工事で、同い年くらいの2人の配管工と働いた。
 昼飯をどこに食べに行こうかと尋ねたら、2人は即座に「学食にいきたい」と答えた。学食での食事は初めてで、注文の仕方も目新しいのか、うれしそうに料理を選んでいた。聞くと、2人とも北海道の漁村出身で、貧しく、中学卒業後に札幌で配管工になったと言っていた。
 1人が食べながら突然僕にこう言った。「俺たちはまじめに働いて税金を納めるから、学生の君は将来、世の中のためにいい仕事をしてくれよ」と。とてもショックだった。僕は大学の寮歌の一節「人の世の 清き国ぞとあこがれぬ」に感動し、遠く静岡・清水から海を渡り北の大地に来た。でも遊んでばかりだ。いったい何をしているんだろう。
 その後、世の中を良くするような仕事がしたいと精いっぱい頑張ってきたつもりだったが、残念ながら能力不足でなかなかうまくいかない。しかし、夏が来ると彼らの言葉を思い出して自分を鼓舞している。

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清水東高関東同窓会会員組織部会