日時:10月3日(日)15:00~18:00
場所:オンライン(Zoom)
形式:講演&交流会
講師:西川惠子氏(旧姓:鈴井)19回生
(公財) 豊田理化学研究所 フェロー
千葉大学名誉教授
1998年第18回猿橋賞「超臨界流体の研究」
テーマ:新世代液体「イオン液体」
液体というと何を思い浮かべるであろうか?水、アルコール、それともベンゼン?これらは分子からなる分子性液体である。しかし、例外がある。水銀は金属でありながら常温で液体である。では、陽イオンと陰イオンからなる塩(エン)ではどうであろうか?塩の代表例である食塩(NaCl)が示すように、プラス電荷とマイナス電荷の強い相互作用によって、通常、常温で固体である。ところが、室温でも液体状の塩が作られた。このような液体は「Ionic Liquid」(日本では「イオン液体」)と名付けられて今日に至っている。
イオン液体は、イオンだけから構成されている液体であるため、思いもかけない性質を持っている。電気を流す液体あるいはユニークな溶解性を持つ液体ということのみならず、揮発しない、燃えない溶媒で、環境に優しい化学(グリーンケミストリー)のコンセプトに合う溶媒として、有機合成化学分野で広がった。ついで、液体としての性質の面白さで物理化学の分野で研究が広がり、さらにイオン液体を機能性液体として利用しようとする研究が材料化学者たちにより活発に進められている。
「イオン液体とは何か?」、「イオン液体で何が起きるか?」、「イオン液体で何ができるか?」に焦点を当て、新世代液体として期待されているイオン液体を紹介する。
9月中旬にオンライン参加者を募集するアナウンスをこのウェブサイトでご案内します。
以上
[…] 概要はオンライン番外交流会10月3日予告をご覧ください。 […]
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